10.17.2013

KAYABA2

この企画を始めた時。

「茅」という植物があるのだと思っていました。


知ってます?「茅」って何か?

「茅」=屋根を葺く材料のこと。

だから麦のことを茅っていうところもあったり、笹を茅って呼ぶところがあったり、色々なのだそう。

が、もっとも適しているのが「ススキ」だそうで。

つまり、「茅場」を探すということは「ススキ」の生えているところを探すということ。



楽勝やん!!どこでもススキ生えてるやん!!


ほらぁ。こんなに。



ところが・・・。

茅葺き職人塩沢氏が、ダメだという。

理由 その1

去年生えて枯れた古いススキと、今年出た新芽の新しいススキが混ざってしまっている・・・。

現実的にこれを選別して束ねることは不可能に等しいため、このような状態では「茅」としては使えないのだという・・・。


理由 その2


塩沢氏の指定するススキを一本。


途中で色が変わってるのが分かりますか?


外の皮を剥いてみると。

中に白い幼虫が。



この幼虫が、茎の中にある穂の部分を食べてしまい。


途中まで元気に育ったススキを枯らしてしまい。


あの黄金に輝くススキヶ原にはならないのです。


こういった問題は。

前年度にススキ刈りをしていないのと、野焼きによる蛾の駆除などが行われていないため。


と!!

いうことになるとですよ。

「茅場」というのは、前年から育てにかからないといけないということ・・・。

その他にも、法面がきつすぎて危険であるとか、刈ったススキを搬出するのが困難であるとか。

条件に合う場所が見つからない。


これは・・・

あれですわ・・・

俗にいう・・・

いきなりの・・・







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